冬に嬉しい、体を温めてくれるハーブたち

ハーブとスパイスの違いをご存知ですか？ その違いは実はとても簡単で、植物のどの部分を使うかによってその名称が変わってくるのです。

植物の葉の部分は「ハーブ」、その一方で根、枝、花、種、実などの葉以外の部分は「スパイス」とみなされます。ハーブは料理の材料として何千年もの間利用され続けており、私たちが知る限り料理において欠かせない存在であり続けました。どんな形状や状態（フレッシュ、乾燥、みじん切り、そのままの大きさ）であっても、絶品料理を完成させるのに欠かせないフレーバー、カラー、アロマを与えてくれます。

フレッシュ vs 乾燥ハーブ：いつ、どちらを使ったら良いのでしょうか？

料理にはフレッシュなハーブを使うのが一番、と考えていらっしゃるかもしれませんが、実は必ずしもそうではないのです。フラトン ホテル シドニーのシェフ ケニー・コンは、乾燥ハーブは豊かな風味が広がるまでに時間を要するため調理の始めに使用し、フレッシュハーブはオイルやアロマがすぐに広がるため、調理の最後に使用することをすすめています。

自分だけのウィンターハーブを育てる

一般的にハーブは非常に生命力が強く一年中育てることができます。しかし中には冬の間に特によく育つハーブがあります。ハーブの素晴らしい点は、最低限の手入れだけで育つ点であるとKennyシェフは述べています。必要なのは日向にハーブを植えて、数日おきに水をあげることだけです。 

冬に自宅で育てることができるハーブの中で彼のお気に入りは、バジル、レモンバーベナ、パセリ、ローズマリー、タイム、セージです。これらのハーブは暖かい季節だとその成長と風味に影響が出やすい種類です。「ウィンターハーブは、スイートなフレーバーから塩系、ピリッとした辛味を持つものまで広くかつ独特の香りの幅をもたらしてくれます」と彼は語っています。様々な種類のハーブを育てることで、ご家庭で作る様々な料理に最適なフレーバーを用いることができます。

「私が自宅でハーブを育てようと思った一番の理由は、利用するハーブがオーガニックでたくさんの愛情を受けて育ったものであると100パーセント自信を持って言えるからです。それから自宅で育てるハーブはスーパーマーケットで購入したものよりもずっと風味豊かですからね」

そして彼は続けて、ウィンターハーブは、土や鉢植えに植えるだけで良いので、自宅で家庭菜園を始めたいと考えているガーデニング初心者に最適なオプションであると述べています。

ウィンターハーブを使って調理する

濃厚な風味やアロマを持つタイム、ローズマリー、パセリといったウィンターハーブは、赤肉や鶏肉などに非常によく合います。ですがケニー シェフが紹介する間違いなく美味しいレシピは、短時間でできるシンプルなセージ ブラウンバターソースとパルミジャーノ・レッジャーノのパスタです。「この料理に必要なのは6種類の材料と20分の調理時間だけです。本当におすすめですよ。」

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セージ ブラウンバターソースとパルミジャーノ・レッジャーノのパスタ
4人分

材料
塩と挽きたての黒コショウ 適量
レモン 1個
お好みのフレッシュまたは乾燥パスタ 約450g
無塩バター 大さじ2杯
フレッシュなセージの葉（大きさによって量を調節してください） 30枚
削りたてのパルミジャーノ・レッジャーノ 1カップ（お好みでお好きなだけ追加してください）

作り方： 
1. 大きな鍋でお湯を沸かす。一握りの塩をお湯に加えて、パスタを加える。パッケージに書かれた調理時間に従って、アルデンテになる直前まで茹でる。 
2. パスタの調理中に、パスタがすべて入る大きさのフライパンまたはソースパンにバターを入れる。中火で加熱する。バターが溶けたらフレッシュセージを加える。バターが黄金色になり、セージがしんなりとなったら火を弱火にする。 
3. パスタが茹で上がる直前にパスタの茹で汁を1カップ分取っておく。茹で上がったパスタのお湯を切り、すぐにバターとセージのソースに加える。火を中火にする。3/4カップのパスタの茹で汁を加え、混ぜ合わせる。ソースはゆるくなり、ややスープのような質感に変わります。30秒ほど加熱、あるいは水分がパスタに浸透してアルデンテまたはお好みの固さになるまで加熱する。 
4. パルミジャーノ・レッジャーを加えて混ぜ合わせる。この時ソースがクリーミーな質感に変わります。塩コショウを適量加え、フレッシュなレモンジュースをかけてすぐにお召し上がりください。お好みでテーブルにさらにチーズを用意して、シェアしてください。